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男の中の世界旅行

ご訪問ありがとうございます。【脱!良妻賢母のススメ】主宰の古谷しづかです。 

私ね、昔、大学病院で看護師として働いていました。 
勤務していたのは消化器内科の病棟。 病院を退職して12年になりますが今でも忘れられない患者様がいます。  「こんなに早く俺の命が終わると知っていたら、もっと…」  Kさんは、まだ30歳だった。余命半年の、末期の胃がんだった。新米看護師だった私に、そっと、呟いた。  Kさんは、家族にとても愛されていた。そして、かわいらしい婚約者さんがいた。Kさんは、とてもカッコいい男性で、世界旅行したり、BMWに乗ってたり、優しくてジェントルマンだった。いつも、誰かがKさんに付き添っていて、病室には笑い声が溢れていた。 でも、病状が進むにつれて、笑い声は「痛くない?」「苦しくない?」というKさんを気遣う声に変わった。Kさんの声は、日に日に弱々しくなった。 あるときは、お母さんが、あるときは、お父さんが、あるときは、婚約者さんが、病室の廊下で、肩を震わせて泣いていた。Kさんに聞こえないように、声を出さずに。 そして、涙を拭って、笑顔でKさんの待つ病室に戻っていく。 ある日、気分がいいと言ってベッドに腰かけていたKさんが点滴を交換している私に、こう話しかけた。 「こんなに早く、俺の命が終わると知っていたら、もっと…」 Kさんは、窓の外を見ながら、黙った。私は、続きを待ったけれどKさんはその先を話すことは、なかった。 もしかして、私が新米の看護師じゃなくてもっと患者さんの想いを引き出せる看護師だったら、Kさんは、想いを口にすることができたのかもしれない。少しでも、心が軽くなったのかもしれない。 結局、私は、Kさんのその言葉の続きを聞くことはできなかった。 約1カ月後、Kさんはご家族と婚約者さんに見守られて天に召された。  あれから、13年が経とうとしている。 Kさんは、もっと何をしたかったのかな、と今でも時々考える。  私、Kさんの分も、ちゃんと生きれてるかな?  でもね、ふと、今日、なんか違うなって思ったの。 「ちゃんと」じゃなくても、いいんじゃないかなって。 落ち込むことも、誰かを妬むことも、不甲斐ない自分に泣きそうになることも、ある。 情けない自分なんて、まだまだたくさんいて、「ちゃんと」なんて生きれてない。 でも、それでも、いいんじゃないかって。 ネガティブな、まだまだな自分も感じて、味わって、それでも生きていく。 「ちゃんと」してなくたって、私らしく、時にもがいても楽しく生きてたら、 「古谷さん、カッコいいじゃん!」って、Kさんは言ってくれる気がした。  私が生きている今日は、誰かが生きたかった明日。 そして、Kさんが、もっと生きたかった未来。  私、もっともっと人生を満喫するよ!「ちゃんと」なんて、生きれないけど、いっぱい、いろんな事をガンガンやるよ(笑) あの世で再会したら、Kさんと話せるのを楽しみにしてるね。それまで、待っていて下さい。  あなたは、あなたの人生、どんな風に生きてる?  きっと「ちゃんと」なんて生きなくても大丈夫だよ。

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